サービス導入の成果
SCOAを導入された 背景を教えてください
当市ではこれまで、従来の公務員試験を実施していましたが、受験者数が減少傾向にありました。特に陸前高田市はアクセスがあまり良くなかったため、遠方の受験者にとって受験しづらい環境が課題でした。
また、岩手県内でもテストセンターの活用が広がり、全国から優秀な人材を確保する流れが強まる中、当市においても試験方法の見直しが必要だと感じていました。
そのタイミングで新型コロナウイルスの影響も重なり、非接触の試験実施が可能なSCOAを導入することで、全国のテストセンターで受験できる体制を整えることにしました。
他社の適性検査ではなくSCOAを 選ばれた決め手について教えてください
奇跡の一本松
当市では、学力評価も重要視しています。岩手県内では他社の適性検査を導入している自治体もありますが、SCOAは知的能力を測定する言語・数理・論理に加え、常識や英語などの学力面も測定できる点で、当市の選考方針に合致していました。また、性格面の測定も可能で、受験者の人物像を多角的に把握できる点が大きな決め手となりました。学力面と人物面を総合的に評価できる点が、他社の適性検査との大きな違いだと感じています。
さらに、他社試験を導入している近隣自治体と比較して、当市の内定辞退率は低く、SCOAの受験方式の効果がでているためだと考えています。 SCOAは応募の都度、受験が必要となるため、受験者には一定の準備や志望意欲が求められます。一方、他社試験では、過去に受けた試験の結果を再度提出できるため、応募が簡単な分、志望意欲が高くない方でも応募しやすい傾向があります。SCOAでは、試験を通じて熱意のある方を絞り込めることも大きな魅力です。
SCOAを導入されたことで、実際に どのような効果がありましたか?
高田松原
SCOAを導入したことで、全国各地からの受験者が集まりやすくなり、受験機会の拡大につながりました。その背景には、テストセンターとマークシートの2つの試験方式を併用したことがあります。県外の方にはテストセンターを、地元の方にはマークシート方式を提供することで、受験環境の柔軟な対応が可能となりました。
昨年度の採用では入庁者の約7割が市外・県外出身者であり、テストセンター効果で地元以外からの採用が確実に増えています。
また、当市が設ける会場で実施をするマークシート方式についても、地元の方が受験しやすい環境を整えるための工夫として、大切な役割を果たしていると感じています。
このように、2つの試験方式を併用したことにより、受験人数の増加と地元に根付いて働きたい方の採用、どちらも実現できたと感じています。
また、SCOAの性格検査結果と面接展開シートを面接時に活用することで、受験者の人物像をより深く理解できるようになりました。面接官が受験者の特徴を把握した上で面接を行えるようになったため、選考の精度が向上したと考えています。
Be-Smart導入の背景や、運用後の 変化について教えてください
令和3年度から採用管理システムBe-Smartを導入しました。
導入前は書類のやり取りが多く、Excelでの管理や受験票の個別返送など、特に受験者とのやりとりに多くの時間がかかっていました。
しかし、Be-Smartを導入したことで、受験者がシステムに入力した内容をそのままシステム内で活用できるようになり職員の管理の手間が軽減されました。
また、受験票も本人がシステム上で印刷可能となりました。これにより、受験者との紙でのやり取りが大幅に削減され、通知作業だけでも以前は1日以上かかっていたものが、現在では2~3時間程度で完了するようになっています。
さらに、受験者が個人情報を入力する際に間違いがあった場合でも、システム上でアラートが表示されるため、修正依頼などの個別対応の手間もほとんどなくなりました。
その他に便利だと思われている 機能はありますか?
受験者情報をレジュメ形式やCSV形式で、ボタン一つで出力できる点は非常に便利です。CSVで出力したデータは、面接用の一覧表や、マークシート試験会場での出欠確認リストとして活用しています。以前は履歴書を1枚ずつコピーして配布していましたが、現在はレジュメ形式で一覧化できるため、準備作業の負担が大幅に軽減されました。また、CSVデータにより、出席者の確認作業も効率的に行えるようになり、運用全体がスムーズになったと感じています。
今後の採用における課題や 展望についてお聞かせください
現在、特に専門職の採用が難しくなっており、受験者数全体も減少傾向にあると感じています。そのため、就職イベントへの積極的な参加や、SNSなどインターネットを活用した広報の強化が必要だと考えています。また、当市では無料版の「ブンナビ公務員」を活用しており、秋の試験ではさらに効果的に利用していきたいと思っています。
「ブンナビ公務員」は多くの方に閲覧されているため、情報発信ツールとして非常に有効だと感じています。
今後は、広報活動を通じて地元の方だけでなく、全国から優秀な人材を迎え入れられる環境をさらに整えていきたいと考えています。また、受験者が安心して受験できるような試験環境を引き続き整備し、陸前高田市の魅力をより多くの方々に伝えることで、採用活動の成果を高めていきたいと考えています。
サービス導入のポイント
- SCOAで学力面と人物面を総合的に評価
- テストセンターとマークシート方式の併用による受験環境の柔軟な対応
- Be-Smartで選考フローの効率化を実現
全国の優秀な人材を確保するためにSCOAテストセンター方式を導入しました。テストセンターとマークシートの2つの試験方式を併用することで市外・県外出身の受験者と地元受験者の増加、どちらも実現しました。また、採用管理システムBe-Smartの導入により書類選考の負担が軽減され、応募者情報の一元管理が実現。これらの取り組みで採用担当者の作業効率が向上し、面接準備に集中できる環境が整いました。
今回お話をお伺いしたご担当者様のご紹介
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総務部総務課 課長補佐兼職員係長
村上 利恵子 様