サービス導入の成果
サービス導入のポイント
- 管理職昇格試験の全体像
- 外部アセスメントツールを導入する理由
- 人材育成の一環としての昇格試験
九州エリアを中心に事業展開されている大手パン製造販売の株式会社フランソア様には、昇進・昇格場面においてNOMA総研のUM-論文をご利用いただいております。ご担当の管理部人事課・米澤様より、管理職登用試験の現状や課題、昇進・昇格と能力開発に関する考え方をお伺いしました。
2017年からUM-論文をご利用いただいておりますが、導入の経緯を教えてください

当社では1等級が最高位で10等級から始まる等級制度を用いています。10等級から6等級までは日常業務における評価で昇格が決定され、6等級以上への昇格は評価や成績を元に役員会で審査を行い、合否を判断していました。
しかし、それでは社内の基準や視点でしか評価を行えていないと感じました。そこで、外部の基準による“モノサシ”で能力を審査するべきだと考え、UM-論文を導入することになりました。
導入の決め手や導入後の効果について教えてください
まずNOMA総研に論文審査を委託する決め手となったのは、点数以外にも受験者ごとに採点講師からの個別コメントをフィードバックしてもらえる点でした。
人事担当者や対象者の上長が採点講師からの個別コメントを読んでも納得感が高く、また受験者本人にとっても良い点や悪い点を的確に指摘されるため、次回は何をすればよいか、どのように考えればよいかなどを整理することができます。
これが受験者の成長につながっていると実感しています。
文章を書くことに不慣れなため、導入当初は従業員の皆さまも戸惑っていたのではないでしょうか

導入当初から従業員の理解が得られたわけではありませんでした。業務内容を理解していない外部業者に審査を依頼することに対して、違和感を抱く者もいました。
しかし、それでも論文試験を行う理由と必要性を説き続けました。その結果、今では積極的に論文試験に臨み、準備として自己研鑽に励む社員が増えてきました。
事前にNOMA総研作成の学習の手引きを読むことはもちろん、文章の書き方講座を自ら見つけて参加する者もいます。人事課が主催する受験対象者の研修の中でも、論述の仕方や問題解決の考え方などの指導を真剣に受講しています。その積み重ねからか、徐々に社内全体の論述レベルが上がってきたように感じます。
当社の採点担当講師も、御社の論述レベルが上がっていると話していました。従業員の考え方も変わっているのでしょうか
確かに、提出前の論文原稿をチェックしてほしいと人事課に相談してくる社員も増えてきました。提出前に上司が確認し、論述内容について部下と話し合う部門も出てきています。
現状の問題点を整理し、部門や社内で共有して考えをまとめることなど、昇格試験が良いきっかけになっています。
また、当社としても論点を整理し、それを伝える力は必要だと考えています。等級が上がるほど、文章で説明する機会は増えるものです。例えば、部門全体に対して端的にメッセージを伝えることなど、論文を作成することは、まさに論点の整理力と伝える力が不可欠です。
論文試験を昇格試験として続けてきたことにより、これらの能力の重要性が社内に浸透してきたのだと実感しています。
昇格試験と人材育成は密接につながっているとお考えなのですね
日常の業務における考課は、実績すなわち“過去のことを評価している”ものだと考えています。一方、昇格試験は「この従業員が昇格したら、どんな効果をもたらしてくれるだろう」と考える“未来の予測”だと思っています。
昇格した従業員が当社の未来を作り出す。その未来のために必要な能力や知識の醸成を会社全体でサポートする。そんな姿を昇格試験や人材育成に求めています。
論文試験を導入して約5年。論点の整理や伝える力は浸透してきましたので、今後は直面した状況の課題解決力や状況に合わせた行動力の発揮といった異なる能力を開発できる試験や教育を検討していきたいと考えています。

導入サービス
今回お話をお伺いしたご担当者様のご紹介
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管理部人事課
米澤 剛 様