サービス導入の成果
サービス導入のポイント
- 新型コロナウイルスの感染リスク対策としてテストセンター方式を導入
- 応募者・採用担当者の負担軽減のためBe-Smartを導入
- 一般事務職採用において過去10年間で、最多の応募者数を記録
採用管理システムの導入やテストセンター方式での試験実施により、受験者・採用担当者の負担を軽減し、応募者数の確保と業務改善を図っています。
近年の採用試験に関する課題と令和4年度試験の実施状況について教えてください
全国的に公務員の志望者数の低下が見られるなかで、当市においても近年、受験者数が減少傾向にあり、優秀な人材を確保するためにも、より多くの方に受験していただく必要があると感じていました。そこで今年度は、職員採用管理システム Be-Smartを導入し、受験申し込みをオンラインで完結させることにより申込者の負担を軽減させ、加えて、テストセンター方式の試験を導入してさらに受験しやすい環境づくりを意識しました。
Be-Smart、テストセンター方式の試験を導入したねらいを聞かせてください
Be-Smartを導入した目的としては、申込者および採用担当者、双方の負担軽減があげられます。従前、主として紙で行われていた受験申し込みの手続きを電子申請で完結させれば、申込者の負担が軽減され、申込者数の増加につながると考えました。また申込者情報の管理や受験票の発行、試験日程および合否の通知等、職員採用試験に関して一連の事務を電子化することで業務の効率化も視野に入れました。
テストセンター方式の試験を導入したのは、主に新型コロナウイルス感染症への対策および従事職員の負担軽減が目的です。感染拡大の影響によって試験会場の確保が難しくなるに加え、多数の受験者が一つの会場に集中すれば感染リスクが高まります。テストセンター方式であれば、試験会場を分散させることができるため、コロナ禍における採用試験のあり方として非常に適したものだと感じました。
そして例年、採用試験の実施にあたっては人事課以外の他課の職員など大変多くの職員が従事しており、人件費の面を含め従事職員への負担が課題となっていました。これもテストセンター方式の試験を導入することで、従事する職員が大幅に減り、結果的に業務改善につながると考えました。
導入した効果と今後の課題、新たな取り組みについて教えてください
Be-Smartの導入により、申込受付や受験者に向けた通知などの事務の効率化を実感しています。従前、受験者とのやり取りは基本的に紙で行っており、かなりの時間を要していましたが、システム活用で短時間かつ効率的に処理を行えるようになりました。その分、「広報」に注力するなど時間を有効活用できています。また、テストセンター方式の試験の導入で、全国各地から多数の方に受験いただくことができました。
近年、全国の自治体の受験者数が減少傾向にあるなかで、一般事務職においては過去10年間で最多の受験者数となり、同方式の効果を実感しています。今後の課題として、今年度は急遽、テストセンター方式の導入に至ったため、試験実施期間を十分に確保することができなかったこと、加えて試験案内メールを配信する際、予約が取りやすくなるよう、余裕を持ってもう少し早めに送信するべきであったことがあげられます。次年度は、より計画的に実施し、これらの課題を改善していきたいと考えています。