
年明けの現在、大学の就職ガイダンスをはじめ企業の説明会や面接会場は、熱心な学生で大混雑である。採用担当者は、日々到着する膨大な数のエントリーシートの審査や面接の手配に大忙しだが、今年は、意外なことにセミナーや面接のキャンセルが多いという。しかし、これは、学生の立場からすると、当然だろう。就職環境の悪化ということで未就職になることへの不安から学生の就活が過熱、募集活動をしている企業には、軒並み応募、企業研究は、説明会参加の後に考えるというスタンスだからだ。ある調査によると学生の平均エントリー数は、すでに64社を超えているが、セミナー参加社数は、平均5社程度にとどまっている。この数字の低さは、開催会社が少ないことと開催日に学生が集中して「締めだされている」いるからといわれている。