
毎年の新卒採用活動では、女子学生が優秀で男子学生は頼りない、という評価がすっかり定着したが、最近は、優秀な女性をもっと積極的に採用しようという企業が増加している。これは、銀行、証券、保険、サービスといった業界だけでなく、メーカーや中堅企業でも顕著な傾向として表面化してきた。
そのため、昨年の秋から現在にいたるまで女子学生を対象とした大学での学内セミナー、就職情報会社主催の合同セミナーが急増している。そこでは、従来から女子学生の採用枠であった一般職や契約型採用だけでなく、総合職や特定職など多様化した職種・コースでの採用を拡大する傾向が高まっている。
もっとも男女雇用機会均等法への配慮から、男女別のセミナーや選考会を公然と行う企業は少ないが、それでも女子学生向けを意識した採用PRやセミナーが目に付くようになった。